プロジェクトの背景と
私たちの想い

神社の現状

時代の流れの中で、人々の価値観も多様化しています。
例えば、新年を迎えてたくさんの方が神社に初詣をしているニュースを目にします。しかし、多くの神社が様々な課題を抱えています。なかでも深刻な問題になっているのが、氏子や一般参拝者の減少と言った「神社離れ」が加速している事です。
神社の総数は8万社を超え、コンビニ(おおよそ55,000店舗)よりも多く存在しています。しかし、多くの神社が経済的に苦しい状況に立たされています。地域の氏子が減って収入も落ち込み、都市部では敷地にマンションが建つ神社も相次いでいます。さらに過疎地神社では、賽銭やお札をはじめ祈祷料のような神社での宗教活動による収入が見込めず、兼職を余儀なくされているケースも少なくありません。場合によっては、集団離村した地区の神社などは、存在そのものが忘れ去られている事もあります。

正面からの神社の写真
過疎地神社の年間収入の円グラフ

神社本庁が2015年に、およそ6,000の全国の神社に行ったアンケートによると、年間の収入が1億円以上の神社はわずか2%だった一方、300万円未満と答えた神社はおよそ70%にのぼっています。円グラフの通り、全国の過疎地神社の7割を超える神社は300万円未満の低収入で運営されています。例えば今もし大災害があり、地域の氏神神社の社殿が崩壊したら、修復費用が無くそのまま放置、というような事態になりかねません。

また、参拝する氏子に現役世代が少なく、多くは年金で生活する高齢者です。神職としても神社からの収入だけで神職自身と家族の生計を立てるのが難しく、将来の神職の後継者問題にまで影響を及ぼしています。
経営が立ちゆかなくなる神社が相次ぎ、この10年で神社の数はおよそ300減っているのが現状で、多くの神社は危機的な状況に立たされています。

そのままで良いの?

神職の皆様も、厳しい状況を感じながら真剣に尽力されています。
先人から受け継がれた歴史ある神社が、これからあと1000年続けていくために考え続けています。我々も、この日本の礎を守るために何ができるのか考え行動しなければならないのではないでしょうか?

有名神社だけでなく各地域にある神社は、数百年から一千年以上の長い時間をかけ郷土を見守り、我々の暮らしと文化を支えてきてくれた存在です。七五三のような参拝といった年中行事は、日本人の生活に息づいています。未来永劫にわたり、大切に受け継いでもらいたいと思います。こうしたことがSDGsで重視される多様性や共生を尊重する日本人の根底に根付いています。そして神社は、自然への畏敬の念や人々との絆、そこから育まれた伝統文化の大切さに気付かせてくれる変わらない存在としてあり続けなければなりません。

世界的に「持続可能な世界」を実現するために進むべき道が叫ばれている今こそ、日本の現状に目を向けましょう。

神社で手を合わせている写真

プロジェクトにご賛同ください

ご利益をあなたに

歴史の詰まった材料
所縁ある神社やお寺から、都心の高層ビルに至るまで、先人たちの描いた想いがあったからこそ現存するのであって、たまたま出来たのではありません。
そしてプロジェクトに使用する材料も、先人の想いと多くの方が参拝し手を合わせた歴史が詰まっています。
魂を込めた作品
伝統技術とは、想いを形にするために受け継がれてきた大切な文化です。そこには、一つ一つの作品や所作に手作りならではの想いが込められています。

上記の歴史と技術がかけ合わさったとき、あなたの幸せと繁栄をすぐそばで導いてくれる依り代(よりしろ)となるでしょう。

未来に伝える

デジタル教材として子供たちに提供
厳しい状況に尽力することも大切です。しかし、それだけでは現状を打開する根本的な解決にはなりません。“やり方”ではなく“あり方”を未来ある次世代の子供たちに伝えていくことが重要です。
子供向けワークショップの開催
弊社では社寺彫刻の世界を通して、心の醸成を行うアカデミーを開催します。子供向けプログラムを作成し、開催します。

持続可能な社会に

廃材を価値ある資材に~3R「リサイクル」「リユース」「リデュース」
“捨てればゴミ 分ければ資源”の言葉がありますが、ただの木材と考えれば薪ストーブの燃料か廃棄物にしかなりません。歴史的価値のある貴重な残材として蘇らせれば、すべての方に幸せを届けることが出来ます。
身近な神社への意識変革
飾られた作品を目にする方々、神社への心が芽生えた子供たちが増えることによって、神社への意識が変わります。関心を持つ人が増えれば、日本の魅力を再発見することにつながります。

誇るべき日本を未来永劫伝えていくために、あなたのお力をお貸しください。

子供が賽銭箱の金を笑顔で鳴らしている写真